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2014.05.26 Mon 20:55

お米の種蒔き準備【その3】苗土作り




種籾の「選別」「消毒」に続き・・・

稲作をはじめとする農作業には、苗の出来方次第で作柄の半分は決まってしまうという『苗半作(なえはんさく)』という言葉がありますが、今回は元気で良い苗を育てるのには欠かせない「苗土」の準備です。

種籾を播く「苗土」には、米糠を田土に入れ発酵させて作る自家製の「稲育苗用培養土」と「籾殻燻炭(もみがらくんたん)」を混ぜて使用します。

収穫したばかりのお米についている外側の皮のことを籾殻(もみがら)といい、昔から脱穀の際に出るこれらで燻炭(くんたん)を作り、有効利用してきました。

この「籾殻燻炭」は、とても保水性が高く、苗箱の重量を軽減してくれる優れものなのです。


まだ肌寒い2月下旬、「稲育苗用培養土」と「籾殻燻炭」作りが、スタートしました。
先ずは、「籾殻燻炭」作りから・・・
くん炭作り001

早朝、軽トラで籾殻を運びます。

くん炭作り002

薪に火を点け、燻炭器を被せた上に籾殻をかけてゆきます。

くん炭作り003

籾殻が炭化して黒くなって来た箇所に、下部や周りの生の籾殻を被せながら混ぜるという作業を繰り返し、全体が黒くなったら山を崩し広げます。

くん炭作り02

広げた燻炭に、ジョウロでたっぷり水をかけて消火します。
これを怠るとこのままくすぶって燃え続け、全部灰になってしまうので、今迄の苦労が全て水の泡ともなりかねません。

くん炭作り03

2月下旬だったので日が短く、辺りはすっかり暗くなってしまいました。


何日かに分けて、畑で使用する分も含めての1年分の量を作り
くん炭作り01
全部で軽トラ4杯の籾殻で、およそ大袋6〜7個分の籾殻燻炭が出来ました。



続いて、米糠発酵「稲育苗用培養土」作りです。
用意する物は、田土、米糠、燻炭、稲わら、水、ビニールシート、地中温度計。
用意した素材は全て圃場から得られる物で、外から持ち込まず、持ち出さない様にして循環させることにより、
作物がその土地に順応する様、お世話する事を心がけています。

使用する田土は、実際に田植えをする圃場のなるべく表層土を用います。

これは「泥水消毒」の時と同じ様に、定植先の田土に住むバクテリアの情報を予め幼苗に伝達して順応させておくことが、田植え後の稲の生長に効果的と考えられるからです。
又、何故表層部の土なのか?というと、バクテリアは土中深くよりも表層部に多く住んでいるといわれるためです。

稲育苗用培養土作り01

水はけの良い土の上に、大きな固まりを砕いた田土を高さ20〜30cmに広げ、米糠を被せます。
比率は、およそ[田土2〜1]に対して[米糠1]の割合。

その上に、燻炭を薄く被せます。
元々、稲の原種(ルーツ)は、陸の乾いた所を好む植物なので、実は好気性の菌と相性が良く、多孔質で空気を多く含む燻炭が、好気性の菌の発酵を促進させる役を担ってくれるからです。

稲育苗用培養土作り02

次に、田土を被せ、散水します。

稲育苗用培養土作り03

含水率は50〜55%が最適で、散水した土を握ってみて、水が指の間から出ない位が丁度良い様です。
水分が多すぎると腐敗してしまい、少なすぎると発酵が早く止まってしまいます。

稲育苗用培養土作り04

空気の流通を良くして菌の発酵を促進させる為に、細かく切った稲わらを掛けます。
又、こうすることで、余分な水分を稲わらが吸収してくれます。

稲育苗用培養土作り05

同様に、米糠→燻炭→田土→散水を繰り返します。

稲育苗用培養土作り06
稲育苗用培養土作り07
稲育苗用培養土作り08

今回は、田土が約70kgだったので2段になりましたが、もっと多く作る場合は段数を増やします。
最後に透明のビニールシートを被せたら、完了です。

稲育苗用培養土作り09


上手く発酵が進めば発熱し、土の温度がおよそ2週間程で60〜70℃迄上がるため、「切り返し」の作業をするのですが、今回は米糠の量が少なかったのと、例年より気温の低い日が続いたためか温度が42〜3℃をピークに低下傾向に推移してしまい、しばらく様子を見ながら気温が上昇して来た約3週間目迄待ち「切り返し」をしてみました。

稲育苗用培養土作り10-切り返し

好気性菌の代表の放線菌(白い部分)も見られ、甘酸っぱい香りも漂いまだまだ発酵中の様です。

稲育苗用培養土作り11

「切り返し」をしてから1週間程、経過を観察しましたがあまり変化がなかったので、米糠を追加して再発酵を試みました。

稲育苗用培養土作り12-放線菌

その結果、60℃まで温度が無事に上昇 ♪ 更に好気性の放線菌(白い部分)の活動を促す為に小さな穴を3ヶ所開けてみました。

稲育苗用培養土作り13
稲育苗用培養土作り14

その後は、順調に発酵し続けたので毎日温度や臭いの様子を観察しながら「切り返し」を3回に分けて行ったところ、開始から約50日目頃には臭いも落ち着き温度も低下して来ました。
この状態になれば、発酵も無事に終了しているはずなので、山を崩して広げ1週間程乾燥させて「苗土」作りの完了です。

稲育苗用培養土作り15-乾燥

これで、「種蒔き」までは、あと少し。次回は、種籾の「浸種」と「催芽」です。


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